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乳幼児健診

乳児健診では、通常、1か月、3-4か月、9-10か月、1歳半、3歳のタイミングで、お子さんの成長・発達について診察します。当クリニックは名古屋市から委託され、おおよそ1か月、9-10か月のタイミングで乳児健診を行っています。健診内容は、身体測定をはじめ、月齢に沿った発達状況について確認していきます。ご不安な点、少しでも気になる点がありましたら、遠慮なくご相談ください。また上記以外のタイミングにおいて健診をご希望される方は、自費での対応とはなりますが、当院にて対応させて頂きますので合わせてクリニックまでお電話にてお問い合わせ下さい。

里帰り分娩のため名古屋市外在住の方についても当院で乳児健診の実施は可能です。詳しくは住民票のある市町村窓口へ確認の上、当院までご連絡ください。

1か月健診

身長、体重、頭囲、胸囲の測定を行い、授乳や体重増加の状況などを確認します。心疾患や消化管疾患などの有無について丁寧に診察します。黄疸や湿疹についても評価し、スキンケア、保湿剤、必要に応じてステロイド軟膏の使い方について指導します。アザや血管腫などについては、適切に皮膚科・形成外科へ紹介、先天性股関節脱臼が疑われる場合には、整形外科へ紹介致します。臍ヘルニアが気になる場合には、臍圧迫療法についてご案内します。

体重増加不良

母乳、人工乳による栄養状態を評価します。1か月健診では出生時からおおよそ1kg前後の体重増加が見込まれます。体重増加が十分でないお子様につきましては病気の有無について評価しながら適切な栄養指導を行い、その後の体重増加について慎重にフォロー致します。また必要に応じて専門施設へご紹介致します。

新生児黄疸

生まれたばかりの赤ちゃんは、生理的な黄疸を認めることがあります。体内のビリルビン値が増加すると皮膚や眼球結膜(白目)の黄染が強くなります。高ビリルビンによって核黄疸と呼ばれる脳障害を合併することもあるため、適切な治療(光線療法)を必要とすることがあります。また黄疸の原因として、時に肝臓や血液の病気を合併していることもあるため、黄疸が遷延する、黄疸を繰り返す、その他の症状がある場合には詳しい検査が必要となります。

乳児脂漏性皮膚炎

生後2-8週頃に発症しやすく、頭部、顔の脂漏部位に皮膚炎を生じます。出生後から生後3か月頃まで
母親とお子さん由来のアンドロゲンが増加する影響で、皮脂分泌が盛んになることが乳児脂漏性皮膚炎の原因の一つとされています。スキンケアを適切に行うことで自然軽快することが多いです。顔面、頭部をよく泡立てた石鹸で洗浄しシャワーでよく洗い流した上で保湿剤を使用します。局所の炎症が強い場合には、弱いステロイド外用薬を使用することもあります。

いちご状血管腫(乳児血管腫)

新生児の1%前後に認められ、多くの場合、生後数日〜1か月の間に鮮紅色の紅斑として出現し、生後3か月頃に急速に増大することもあります。多くの症例では緩徐に縮小し、色調も次第に正常皮膚色に近づき、3歳で30%、5歳で50%、7歳で70%退縮するとされていますが、時に10歳を超えても残存するケースもあります。乳児血管腫に対する治療として、①プロプラノロール内服、②レーザー治療等があり、血管腫の性状、大きさ、部位により適切な施設へご紹介します。

先天性股関節脱臼

通常、乳児期までの股関節は柔らかく問題ありません。先天性股関節脱臼の赤ちゃんは、1か月健診で股関節の硬さに気づかれたり、自宅でおむつ交換や抱っこの際にご家族から足の開きについて気づかれたりするケースが多いです。股関節脱臼の精密検査については、下記の基準に沿って専門施設へ紹介することが多いです。①股関節開排制限、②大腿皮膚溝または鼠径皮膚溝の非対象、③家族歴(血縁者の股関節疾患)、④女児、⑤骨盤位分娩。先天性股関節脱臼が疑わしい場合は専門施設へご紹介し、リーメンビューゲル装着による脱臼の治療等をすすめていきます。

臍ヘルニア

臍ヘルニアは、臍の皮膚が腹壁から飛び出し、その中に腸などのお腹の臓器が飛び出している状態です。乳児期の臍ヘルニアは全ての赤ちゃんに発生する可能性があります。頻度としては、新生児約10人に1人の割合で発生します。臍ヘルニアの症状は治療をしなくても自然に軽快すると言われていますが、臍の突出は無くなっても臍の皮膚が縮まない場合があります。近年になって臍ヘルニアの圧迫療法の効果が見直されて、最近では多くの施設で圧迫療法による治療が行われるようになっています。圧迫療法に用いる資材は様々であり、綿球や専用品を用いて圧迫する方法があります。

へそ圧迫材パック

停留精巣

陰嚢内に精巣を確認することができず鼠径部などに精巣が確認される状況を停留精巣と言います。停留精巣による問題点として、①精巣機能障害、②将来的な癌化のリスクが挙げられます。停留精巣では、本来の陰嚢内に精巣がある場合と比較して2-3℃ほど高い温度環境下にさらされます。高い温度環境下では、正常な精巣の発育、精子の形成に障害をきたすことが知られており、適切な温度環境下へ戻す必要があります。また、停留精巣では、精巣腫瘍のリスクが5-10倍になると考えられています。生後半年までは停留精巣の自然降下を期待しますが、それ以後は降下する確率が低いため、手術目的で専門施設へご紹介します。

9-10か月健診

身長、体重、頭囲、胸囲の測定を行い、体型のプロポーション評価を行います。離乳食や予防接種の進み具合も確認します。発達状況としては、喃語の有無、座位の安定性、ハイハイによる行動範囲の広がり、つかまり立ちが可能かどうか、などを一つずつ丁寧にチェックしていきます。

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