メニュー

学校健診

 幼稚園で行われる検診、小学校・中学校では心臓検診(問診、診察、心電図検査)における精密検査に対応しています。運動制限の有無などを適切に評価し、学校へ提出が必要な学校生活管理指導表の記載・管理も対応します。

学校心臓検診(問診、内科診察、心電図検査)

 自治体によって対応は異なりますが、我が国では、小学校1年生、中学校1年生、高校1年生のタイミングで学校心臓検診が行われることが一般的です。主に、問診、内科診察、心電図検査が行われ心臓病が見つかるきっかけになります。下記に学校心臓検診で指摘されることの多い内容を提示します。

胸痛

 お子さんから、時々、胸が痛いという訴えを聞くことがあります。小児の胸痛の原因としては特発性胸痛(明らかな病気がない)の割合が大きく問題のないことが多いですが、心臓の病気が原因で胸痛が出現することもあり精査を進めることも検討します。生まれつき心臓を栄養する血管(冠動脈)の奇形を持っている患者さんや、川崎病の合併症として冠動脈瘤を来した患者さんでは、冠動脈の血液の流れが悪化して心臓の筋肉へ十分な酸素を供給できないことで胸痛が出現することがあります。心電図検査や心臓超音波検査を行って、心臓や冠動脈の病気の有無を確認します。

心雑音

 乳幼児健診や学校心臓検診、一般診察などで心雑音を指摘されるケースがあります。心雑音の原因として、病的心雑音、機能性心雑音(無害性心雑音)など原因は様々ですが、お子さんの心雑音を指摘されたご家族にとって、ご不安は強いものと思われます。当院では、問診、胸部聴診などの診察を行った上で、心臓専門外来の予約をお取りして、心電図検査、心臓超音波検査などを実施します。

病的心雑音

 心雑音の原因として、生まれつきの心臓構造異常(先天性心疾患)や、心臓の弁の狭窄や逆流、また血管の狭窄症などが挙げられます。いずれも心臓超音波検査を実施することで診断を確定します。

機能性心雑音(無害性心雑音)

 胸部の聴診で心疾患の有無についてある程度予想することも可能ですが、最終的には心臓超音波検査を行なって、心疾患が隠れていないかどうかを判別していきます。無害性心雑音と判断された場合には日常生活の制限なく、定期フォローも不要です。

不完全右脚ブロック

 学校心臓検診で指摘されることの多い心電図所見です。右心系(右心房・右心室)に負担がかかる心疾患の有無を検索していきます。頻度として多い疾患が心房中隔欠損症であり、心臓超音波検査を行なって評価します。

左室肥大

 左心室の心臓の筋肉が肥大する際に指摘される心電図所見です。高血圧、大動脈弁狭窄症、心筋症などの疾患が隠れていないか精密検査を行います。

右室肥大

 右心室の心臓の筋肉が肥大する際に指摘される心電図所見です。肺高血圧、肺動脈弁狭窄症、心筋症などの疾患が隠れていないか精査検査を行います。

WPW症候群

 心臓内の電気信号の通り道において正常な通り道(房室結節)とは異なる通り道(副伝導路)が存在することで、特徴的な心電図波形(デルタ波)を認めます。副伝導路が存在することで、正常な通り道(房室結節)と異常な通り道(副伝導路)の間で電気信号が旋回することにより、頻拍発作(動悸)が生じます。年長児の場合、「ドキドキする、胸が痛い」などの症状を伝えられますが、年少時では症状を伝えられないので、「元気がない、胸が痛い」などの症状や、病院で診察を受けた際に、偶然頻拍で気づかれることがあります。

房室ブロック

 洞結節から発生した電気信号が心臓内の伝導路を通って心室へ伝わる際に、正常な通り道(房室結節)で通過障害が生じる病気です。通過障害の程度によって、電気信号の伝達が少し遅れるケースから信号が完全に繋がらないケースまであります。伝導障害の程度が軽度であれば日常生活に制限はありませんが、程度が重度で高度の徐脈があれば、ペースメーカー植え込み手術が必要となるケースまであります。

心室期外収縮

 学校心臓検診や通常の診察で指摘されることの多い脈不整です。心室から速いタイミングで電気信号が発生することで生じる不整脈です。心室期外収縮の頻度が少なく連続しない、運動時に消失してしまうことが確認されれば、基本的には生活上の制限なしで経過観察となります。このタイプの不整脈の場合、自分で脈の不整を自覚することは少なく、聴診や心電図検査で初めて指摘されることが多いです。また心室期外収縮の頻度が多い、連続する、運動時に増加するなどの所見が認められる場合には、運動制限が必要となるケースもあり詳しい精密検査が必要です。

心房期外収縮

 学校心臓検診や通常の診察で指摘されることの多い脈不整です。心房から速いタイミングで電気信号が発生することで生じる不整脈です。心房期外収縮の頻度が少なく連続しない、運動時に消失してしまうことが確認されれば、基本的には生活上の制限なしで経過観察となります。このタイプの不整脈の場合、自分で脈の不整を自覚することは少なく、聴診や心電図検査で初めて指摘されることが多いです。また心房期外収縮の頻度が多い、連続する、運動時に増加するなどの所見が認められる場合には、運動制限が必要となるケースもあり詳しい精密検査が必要です。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME